解析入門 (1)
解析入門 Ⅰ
杉浦 光夫 (著)
大学で初めて買った数学書。
数学科向けの厳密な教科書です。
難解との評判もありますが、個人的には疑問に感じたことの
答えがきちっと書いてあるので消化不良を起こさず勉強できる
いい本だと思います。
分量が多いため、完読するには非常に時間がかかりますが、
証明の行間を埋めながら1歩ずつ読んでいくことで、
数学をやっていく上でベースとなる、論理的思考や証明力が
身につくのではないかと思います。
1つ注意なのは、数学は、「証明を追っていく作業」と
「実際に定理などを使う作業」により力がついていくのではないかと
思いますが、この本では、「証明を追っていく作業」の方に注力しがち
になるので、別の本(演習問題集など)で実際に使っていく訓練を合わせて
行っていくと良いのではないかと思います。